フェアリームービー(妖精の動画)

※妖精に関係する映像のあれこれを紹介いたします。主にYou Tube から拾っています。 
 他ではあまりピックアップされないだろう映像もたくさん出て来ることでしょう。

 おかげさまでご好評を頂いておりますので、これからもどしどし続いてまいります。 

 

※他のページの紹介

フェアリームービー2

※東映動画・借りぐらしのアリエッティ・コメットさん・ハリーハウゼン・円谷英二・川本喜八郎など

フェアリームービー3

※森やすじ・ジェリーアンダーソン・手塚治虫・藤城清治・うしおそうじ・タツコノプロなど

 

 

1.「赤い靴(The Red Shoes)」のバレエシーン


イギリス映画 1948年 

監督・製作・脚本…マイケル・パウエル エメリック・プレスバーガー 
原作…アンデルセン 
撮影…ジャック・カーディフ 
指揮…トマス・ビーチャム 
音楽演奏…ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ 
美術…アーサー・ローソン 
セット…ハイン・ヘックロス 
スクリプター…レオニード・マシーン 

主演バレエダンサー…モイラ・シアラー 

※アンデルセン原作の童話をモチーフにした、イギリスのバレエ映画より、有名なバレエシーンをどうぞ。 
 演出、撮影技術、特殊効果、音楽、美術、コスチュームどれもみなすばらしい。CGの時代ならばこそ、クリエーターは、忘れてはならない作品の一つでしょう。 
 戦後すぐにこんな映像を創り出し、これほどフィルムを状態良く保存していることを思うと、映画はやはり欧米人のものかと思わさせられます。 

 

 

2.「ロバと王女(Peau d'âne )」より

 

フランス映画 1970年 
監督…ジャック・ドゥミー 
原作…シャルル・ペロー 
音楽…ミシェル・ルグラン 

主演…カトリーヌ・ドヌーヴ 

※まあ、お気楽にお気楽に

 

 

 

3.「スナフキンのうた(ムーミン・カルピスまんが劇場版 )」より

 

TVアニメ 1969・72年 
アニメーション…東京ムービー、虫プロ 
原作…トーベ・ヤンソン 
音楽…宇野誠一郎 

ムーミン…岸田今日子 
スナフキン…西本裕行 

※宇野誠一郎の担当したムーミンは名曲、名BGMがたくさんありました。

サウンドトラックを紹介させて頂きたいところですが、大人の事情とかで、発売の見込みはなさそうで残念です。 


 

 

 

 

4.「ホーム”PLATFORM”(Jpanese mad subway )」

 

人形アニメ 2003年 
共同制作者

青木純、恵土敦 小柳祐介(共同脚本) 八山健二

 

※東京の地下には、日本人そっくりな妖精たちが住んでいるようです。

 妖精を映像表現するのに、このようなやり方もあると教えてくれる作品です。

 

 

 

5.「Alice by Jan SvankmaierAlice (シュバンクマイエルのアリス )より」

 

人形アニメ 1988年 
原作…ルイス・キャロル(不思議の国のアリス)

 

※チェコスロバキアの映像作家、ヤン・シュバンクマイエルの作品「アリス(部分)」です。シュールな映像です。

 

 

 

 

 

6.「A midsummer Night's Dream  by  Jiri Trnka(イジー・トルンカの真夏の夜の夢 )より」

 

人形アニメ 1959年 
原作…ウィリアム・シェイクスピア(夏の夜の夢)

 

※チェコスロバキアを代表する人形アニメの巨匠、イジー・トルンカの作品(部分)です。

You Tubeでは、7つに分かれてクリアな画面で鑑賞できます。アップしているのは、最初の部分です。続けて全編をご覧頂けます。

なお、作品の題名は「真夏の夜の夢」となっていますが、近年ではシェイクスピアの邦訳は、「夏の夜の夢」が一般的になっています。

原作は、6月下旬の夏至の夜を意味していて、日本でいう真夏とは時期が合わないからです。

ここでは、オリジナルを尊重して、古い時期に付けられた邦題のままで表記いたします。

 

 

 

 

7.「妖精の翼

 

TVCMより 

 

※人形アニメの巨匠、トルンカ氏の次はこれです(^_^;)

 豪華2本立てと参りましょう。

 

 

 

 

8.「 くるみ割り人形(Sugar Plum Fairy)ファンタジア(Fantasia)より」

 

アニメーション…1940年(日本公開1955年) 
製作…ディズニー

作曲…チャイコフスキー


※言わずとしれたディズニーの古典的名作「ファンタジア」から。

 現在の眼で見ても、第2次世界大戦の前(70年前!)につくられたとはとても思えないクオリティです。

 戦後日本で公開されたとき、手塚治虫氏は、映画館に通いつめて100回以上見て眼に焼き付けたそうです。当然、弟子たちもあとに続きました。ある時期の映像クリエーターたちの教科書だったのです。

 あらためて言うほどのこともないかもしれませんが、ディズニー作品が、妖精のイメージづくりに与えた影響は計り知れないものがあります。

 あまりにも当たり前に定着しているので、かえって取り上げにくい題材ですが、ときどきはアップして往年の名作をなつかしみながら、作品研究の機会にしたいと思います。

 

 

 

 

9.「 デュラララ!!予告編

 

アニメーション…2010年1月より現在放送中(2010年4月現在)

原作…成田良悟 

製作…ブレインズ・ベース


※池袋に、デュラハン(首なしの妖精)を住まわして、現代日本を描こうとする原作の設定が面白い。

 本編初回を見ての感想ですが、30分の連続シリーズでこれほどのクオリティが発揮できる日本のテレビアニメの底力を頼もしく思います。

 内容も音楽も、実は好きではないけれどちょっと気になる作品です。

 原作の小説は、ティーンズにバカウケしているとか。

 詳しくはこちらですュラララ。

 

「デュラララ!!」

 

 

 

 

10.「 ティンカーベル(Tinker Bell)ピーターパン(Peter Pan)より」

 

アニメーション…1953年 (日本公開1955年)
製作…ディズニー

原作…ジェームス・マシュー・バリー


※ディズニーの古典的名作紹介の第2弾。

 うまくまとめられたクリップを見つけたので、紹介させて頂きます。

 ピーターパンやウェンディたちと過ごすひとときをお楽しみ下さい。

 あまりにも有名な妖精なので、あらためて申すべき言葉を知りません。

 無理して一言だけ。 

 アメリカ人にとっては国民的な妖精イメージであり、今後も民族の血の中に遺伝子レベルで受け継がれて行くことでしょう。

 


 

11.「 モスラ(予告編)」と「モスラの歌

 

東宝製作…1961年 

原作…中村真一郎、福永武彦、堀田善衛「発光妖精とモスラ」

プロデューサー…田中友幸

監督…本多猪四郎

特技監督…円谷英二

美術…渡辺明

音楽…古関裕而

歌…ザ・ピーナッツ


 

※昭和の時代、国産としてはもっとも成功したファンタジー映画のひとつ。

 「オズの魔法使い(1939年製作)」や、「ブリガドーン(1954年製作)」などのハリウッド製のファンタジーや、ミュージカル映画に対抗できる日本映画は、昭和の作品では「モスラ」だけではないでしょうか。

 通常は「怪獣映画」とよばれるカテゴリーに分類されていますが、日本発の貴重な「妖精の映画」であると思っています。

 ところでこの映画には、2種類の妖精が登場します。

 劇中で小美人と呼ばれる身長30㎝ほどの双子の小さな妖精と、全長250m(親の場合。幼虫は150m)のモスラです。

 モスラは怪獣ではないかと思われるでしょうが、実は妖精なのです。

 とは言え、怪獣たちも妖精の仲間と考えているのは、世界広しと言えどこのサイトの主催者ただ一人でしょう。

 ゴジラやラドンも妖精です(^_^;)

 ケルト神話にも巨大な怪物の出て来る話はたくさんあります。

 ケルト人だって巨大生物が好きだったのです。

 ケルトの時代に映画があったら、きっと怪獣映画を創っていたことでしょう。

 ケルト人の創った怪獣映画を現代人が見たら、妖精の映画に分類するはずです。

 500年後の日本人のために、この辺りで日本の怪獣映画を妖精の視点で研究しておくことは意味あることだし、面白いのではと思っております。

 この文章をお読みになって、意味不明のあなた。ご心配無用です。

 あなたこそ、ある意味まっとうな人なのですから(^_^;)

 

※「モスラ」挿入歌「モスラの歌」と「インファントの娘」もサービスいたします。 

  妖精ミュージックで30年代にヒットした珍しい例です。

 次のヒットは「となりのトトロ」まで飛ぶのですから(?)(^_^;)


 

 

 

12.「やぶにらみの暴君(Le Roi et l'Oiseau)より」

 

フランス製アニメーション…1952年 (日本公開1953年)

原作…ハンス・クリスチャン・アンデルセン(羊飼い娘と煙突掃除人)

監督…ポール・グリモー

脚本…ジャック・プレヴェール、ポール・グリモー

音楽…ジョゼフ・コズマ

 

※劇場用アニメーションが大人の世界に普通になじむようになったのは、日本では「風の谷のナウシカ」以降です。異論は受け付けません。実体験に基づく話だからです。

 最初は子供の見るもの(ディズニー〜)、次がオタクの見るもの(テレビ版を編集して劇場で公開してヒットした「宇宙戦艦ヤマト」や「ホルスの大冒険」などの東映動画の見直し)、そして「風の谷のナウシカ」へとたどって来た道のりです。

 しかし、創る側の意識は最初から高いところにあったわけで、今日のような市民権を得るまでに礎(いしずえ)となった作品は、数多くあります。

 本作は、戦後間もなくの公開にもかかわらず、当時から比較的正統な評価を得たまれな例でした。

 長らくアニメーション史上に名作として君臨し、戦後の日本のアニメーターたちに与えた影響はたいへん大きいものがありました。

 手塚治虫氏や宮崎駿氏もそのひとりなのは、業界内では有名な話です。

 本作は、複雑な背景からその後大幅に改作され、現在では「王と鳥」というタイトルでDVD化されています。

 「王と鳥」は未見なのでなんとも言えませんが、内容的にはオリジナルとは大幅に違うようです。

 オリジナルは、静と動、明と暗の対比で独特の詩的な世界観を創りあげられていて、印象的なシーンがいくつもありました。

 虐げられた市民の暮らす薄暗い地下世界。

 突如現れる巨大ロボット。

 眼から発射される強烈なサーチライトの光。

 にげまどう市民たち。

 ゆがんだ国家権力によって、個人の自由が侵される恐怖を、アニメで描こうとする姿勢が全編を貫いていました。

「やぶにらみの暴君」は、社会のかかえる問題に正面から向き合い、一歩踏み込んだ社会批判を前面に押し出そうとする点で、当時として斬新でした。

 フランス人がアニメを創ったらこうなるという、ディズニーへの対抗意識もあったのでしょう。

 巨大ロボットとともに、眼の不自由な身体障害者も記憶に残る異色のキャラクターでした。

 宮崎駿氏の作品には良く身体障害者が出て来ますが、本作の影響は大きいと思います。

 こころも体も清いヒロインを、一途に助けようとする若者が話の骨格になっているところやアニメで扱うには似つかわしくないような難しい社会問題をてんこもりの寄せ鍋にするところ、見せ場は斬新なスペクタル演出など、ジブリ作品の原型が見られます。

 You Tubeでは、7つのパートに分かれています。

 ここでは、パート1と、5を紹介いたします。

 



 

13.「 ロワイヤル・ド・リュクス(Royal de Luxe)ベルリン公演より

 

マペットショー…2009年 
製作…パフォーマンス集団ロワイヤル・ド・リュクス


※フランスのナント市に拠点を置く、パフォーマンス集団ロワイヤル・ド・リュクスによる、巨大マペットによるライブパフォーマンスの紹介です。

 女の子の身長は12メートルほどあるらしいです。

 世界の各地で公演を実施し、日本では2009年に開催された「横浜開港150周年・開港博Y150」に出演して、巨大なクモによるパフォーマンスを披露しました。

 賢い大人たちが、膨大な知恵と資本を投入し、協力一致してまじめにファンタジーを創り出そうとするエネルギーと、取り組み方に感心してしまいます。

 

 

ロワイヤル・ド・リュクス

 

ナント市による紹介

 

 

 

 

14.「 神の創造したる宇宙の映像

 

太陽の映像(実写)…NASA  2010年 

宇宙の映像( CG  )  …American Museum Natural History(?) 2009年


※宇宙に関する美しい映像を2本お届けします。

 

(1)太陽の映像

 

 2010年2月に打ち上げられた太陽観測衛星が送って来た、最新の太陽の映像です。

 NASAの太陽調査プロジェクトSTEREOが、19時間かけて撮ったプロミネンスの映像で、ここ15年で最大の噴出現象だそうです。

 プラズマの長さはおよそ80万5千㎞で、地球126個分とのこと。

 鮮明な映像によって、宇宙空間の出来事を目の当たりにしているみたいです。

 ネットで簡単に見れるなんて、すごい時代です。

 

プロミネンス

 

 

(2)宇宙の映像

 

 こちらはCGによる映像です。

 くわしいことは、わかりません。

 たまたまYou Tubeで見つけました。

 

※突然、科学番組のようになりましたが、宇宙は神様がお創りになったのですから、妖精とも関係あるのです…… と、言うことでごかんべんを(^_^;)

 それにしても、神様が宇宙を創造したと考えた昔の人にこそ、ぜひ見て欲しい映像です。

 こんな映像をみたら、あらためて神様の偉業のすごさを知るのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

15.「 魔女(HAXAN)予告編

 

製作…1922年 

製作国…デンマーク/スウェーデン
監督…ベンジャミン・クリステンセン


※映画がまだ白黒サイレントの時代に創られた作品です。

 ドキュメンタリータッチの不気味さ漂う怪奇な映画で、世界初のホラー映画ともいわれています。

 中世に形作られた悪魔や魔女のイメージの忠実な映像化を試みています。

 100年前のヨーロッパ人の魔女観を知る上においても貴重な資料であり、一度は見たいと思っていましたが、非常にマニアックな映画なので、なかなか見る機会はありませんでした。

 それが、何年か前にDVDで購入できることを知り、値段は気にせず即注文しました。

 幻の映像を手にして喜んでいましたら、今や、なんと数百円で買えるようになっているではありませんか。

 まさに、これぞホラーです(^_^;)

 

※詳しくはこちらをどうぞ

 

HAXN魔女


 

 

 

 

16.「 ラ・シルフィード(La Sylphid)

 

バレエ作品…1832年初演 

初演の演者…マリー・タリオーニ(シルフィード)

      ジョゼフ・マジリエ(ジェイムズ)

 

 

※1832年、フランスのパリ・オペラ座で、バレエ界の革命が起きました。

 トゥシューズによるつま先立ち、すなわち「シュール・ル・ポワント」と呼ばれる踊りの型の誕生と、白いシフォンの釣鐘型のスカート「チュチュ」の着用です。

 皆様もご存知の通り、どちらも現在のバレエの基本になっているものです。

「ラ・シルフィード」は、そのとき上演された作品で、妖精に恋した人間の悲劇を描いています。

 舞台で妖精をどのように演じるかに取り組んだ結果が「シュール・ル・ポワント」と「チュチュ」だったというわけです。

 妖精学の第一人者、井村君江先生の元で勉強させて頂いていたとき、バレエと妖精の結びつきについて初めて学びました。

 独学では、バレエとの結びつきは出て来なかったかもしれません。

 バレエが現代の妖精のイメージに与えた影響は多大で、バレエとの繋がりを考えるとティンカーベルの原型はバレエダンサーそのものであるとわかるのです。

 なお、1907年初演のショパンの曲を使ったレ・シルフィードとは別の作品です。

 正直、この分野にはまったくの素人ですが、井村先生に2つは別の作品だからと何度も注意されていましたので、特記しておきます(^_^;)

 

 

ラ・シルフィード

 

レ・シルフィード

 

 

 

 

17.「 レ・シルフィード(Les Sylphides)より

 

バレエ作品…1907年初演 

作曲…フレデリック・ショパン

      

※と、言うわけで「ラ・シルフィード」に続いて、こちらは「レ・シルフィード」です。 2つの作品は、見比べてこそ違いもわかろうというものです。

 この作品には、おなじみのあのメロディ、このメロディが出てきます。

 あらためて映像を見て思いますが、バレエは妖精を表現するのにとても良い表現手段であると再認識させられました。

 正直、この分野にはまったくの素人ですが、井村先生に2つは別の作品だからと何度も注意されていましたので、特記しておきます……は、もういいですね(^_^;)

 

 

ラ・シルフィード

 

レ・シルフィード

 

 

 

 

18.「 ナディア・コマネチ(NADIA COMANECI)

   「ジャネット・リン(JANET LYNN )映画札幌オリンピックより」

 

ナディア・コマネチ…ルーマニアの体操選手

ジャネット・リン…アメリカのフィギュアスケーター

 

※生身の人間の中にも妖精はいます。

 「あの人はまるで妖精だ」と、マスコミに宣伝された瞬間から人は妖精に生まれ変わるのです。

 体操競技の世界に突如現れた妖精は、スポーツの話題を超えて一時期世界中を魅了しました。

 可憐な容姿で高度な演技を披露し、10点満点を連発したコマネチは「白い妖精」になりました。

 コマネチ以前では、札幌オリンピックの花といわれたジャネット・リン選手を思い浮かべる人がいるかもしれません。

 最近でも銀盤の妖精キム・ヨナや浅田真央、ビーチバレーの浅尾美和選手と、時代を彩る妖精にはことかきません。

 けれどもコマネチほど世界に浸透した生身の妖精はいないのではないでしょうか。

 ともすれば下世話な話題となりがちですが、妖精とは何かという視点に基づく、まじめな考察です(^_^;)


ナディア・コマネチ

 

ジャネット・リン

 


 

 

 

 

19.「 牧神の午後(牧神の午後への前奏曲)より

 

バレエ作品…1912年初演(振り付けヴァーツラフ・ニジンスキー) 

作曲…クロード・ドビュッシー

      

※ドビュッシーの音楽は、幻想的で美しい。

 ニジンスキーによるバレエの振り付けの中に、驚きのシーンがあります。バレエはやっぱり大人の芸術だったんですね。

 

 

牧神の午後

 

クロード・ドビュッシー

 

 

 

 

20.「 大魔神(予告編)

 

大映映画…「大魔神」「大魔神怒る」「大魔神逆襲」(3作とも1966年製作)

 

※「モスラ」とともに、昭和を代表する日本製のファンタジー映画。

 この映画の見所は、もちろん特殊撮影によるスペクタクルな映像表現ですが、本編を含め、優秀な劇映画としてもっと評価されて良い作品と思います。

 この作品を創った大映京都撮影所は、腕利き職人の集結した一大工房みたいなところで、日本映画の黄金期と言われる60年代に、すぐれた時代劇を量産しました。

 京都という土地柄もあってか、特に美術セットの出来はすばらしく、リアリズムに徹した映像表現を可能とする高いクオリティを持っていました。

 合成に使われる背景画(マットペイント)について申せば、日本で一番しっかりした絵を描いていたのは、大映京都撮影所だと思います。きっと、いい絵描きがいたのだと思います。この点では、特撮の本家とも言える東宝より、レベルは上でした。大魔神の現れたときの、赤い空などは好例です。もっとも、確か無所属の人で、空の絵を描かしたら日本一という背景画家がいましたので、空についてはあるいはその人の手になるものかもしれませんが……。

 かなり、マニアックなお話になりました(^_^;)

 ともかく大魔神は、大映京都撮影所の力量を今に伝える資料でもあるのです。

 残念ながら製作に携わった芸術家の皆さんは、お亡くなりになられた方も多いのですが、特撮を担当した黒田義之監督はまだご存命です。

 この人は、映画監督として幅広いジャンルに腕の冴えを見せ、日本のキューブリックかスピルバーグと言ってもいいくらいの人なのに、知名度は高くありません。

 映像技術の飛躍的に発達した現在を、映像の天才はどのように感じていらっしゃるのでしょうか。

 

 

大魔神

 

黒田義之

 

 

 

フェアリームービー2へつづく

フェアリームービー2

※東映動画・借りぐらしのアリエッティ・コメットさん・ハリーハウゼン・円谷英二・川本喜八郎など

フェアリームービー3

※森やすじ・ジェリーアンダーソン・手塚治虫・藤城清治・うしおそうじ・タツコノプロなど